書評 キャラクター設計教室


2012 . 12 . 31 17 : 27  書評
 はじめましての方も、お久しぶりの方も、こんにちは
 ケロです。

 年末ですね、みなさん実家に帰っているのでしょうか。
 年末こそは稼ぎ時、とバイトに勤しんでいる方もいるでしょう。
 という私も午前中にバイトをしてから実家へ帰り、書いているわけですが。

 さて今年最後の一冊です。そしてこれを最後に文紡のブログは少し形を変えます。名残惜しさ半分、期待半分な心持です。
 では、前書きはこの辺にして、ドーン!

キャラクター設計教室―人物が動けばストーリーが動き出す!キャラクター設計教室―人物が動けばストーリーが動き出す!
(2012/03)
ライトノベル作法研究所

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<美点>
・口語に近い文で分かりやすく説明している
・具体的な対談も乗っている
・最後にライトノベルの用語説明あり

<欠点>
・サイズがでかく分厚いので、持ち運びには少し不便
・要点を全部まとめたようなページはない


 これは、小説ではなく、ライトノベルでもなく、ライトノベルの書き方・注意点を教えてくれる本です。
 私自身は高校から本格的に小説を書いているのですが、この本を買ったのは大学一年生の一学期でした。なんとなく買ったんですが、それなりに書いた身である私にもなかなか効果があったので良い本だと思います。
 ただ内容的には、まったく小説を書いたことがない初心者というよりは少しだけかじったことがある初心者向けのように思えます。
 とはいえ、決して難しい内容ではないので、店頭で見かけたら、立ち読みしてみてください。

 筆者はライトノベル作法研究所というサイトの管理者です。そのサイト自体は私も以前使っていて、知ってる人も多いと思います。本を書く前にそのサイト行ってみるのもよいかもしれませんね。



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書評『芙蓉千里』


2012 . 12 . 31 10 : 50  書評
どうもどうも、大佐です。
ついに大晦日、今年最後の日ですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は今、暖房機の目の前でこれを書いています。ぬくぬく。


さて、今回紹介するのはこちら、須賀しのぶさんの芙蓉千里です! ばばんっ

芙蓉千里 (角川文庫)芙蓉千里 (角川文庫)
(2012/10/25)
須賀 しのぶ

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<あらすじ>
「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて哈爾濱(ハルビン)にやってきた少女フミ。妓桜・酔芙蓉(チョイフーロン)の下働きとなった彼女は、天性の愛嬌と舞の才能を買われ、芸妓の道を歩むことになった。夢を共有する美少女タエ、妖艶な千代や薄幸の蘭花ら各々の業を抱えた姉女郎達、そして運命の男・大陸浪人の山村と華族出身の実業家黒谷……煌めく星々のような出会いは、彼女を何処へ導くのか!?
……女が惚れ、男は眩む、大河女子道小説ここに開幕!!


どうやら最近単行本が文庫化されたみたいですね。
タイトルに惹かれて買った一冊。(←たいていタイトル買いな人)
実は私、ついさっき読み終わったばかりです。

この芙蓉千里ですが、時代は日露戦争後、場所は哈爾濱の女郎屋ということで、
かなりドロドロしそうな雰囲気を醸し出しているのですが、読んでみると全然そんなことなかったですね。

角兵衛獅子を巧みに舞い、大陸一の女郎になると息巻いて自らやってきた主人公フミと、
美しい声に白い肌を持つが、両親に売られ、女郎にはなりたくないと嘆くタエ。
そんな正反対な二人は夢を持っています。フミは大陸一の女郎になること。そしてタエは芸妓になること。
しかし実際に芸妓の才があるのはフミで、女郎の才があるのはタエなのです。
二人はお互いを羨みつつも尊敬し合い、悩みながらも力強く進んでいきます。
異国の地で思いを馳せるのは、両親のこと、自分の故郷、そして恋――
フミを取り巻く二人の男はどちらも魅力的で、彼女がどちらを選ぶのか最後までわかりませんでした。

七年間にわたるフミの成長物語。読めばきっと元気を与えてくれるはず。
興味があれば、是非ご一読ください。


それでは、良いお年をノシ



【全ての戦う女子へ】書評――働きマン


2012 . 12 . 27 01 : 57  書評
どうもどうも、前ブログ担当、現広報統括の姫です。

まだ二回生で、あと一年は文紡に所属している予定ですので、これからもよろしくお願いしますね(*^_^*)


さてと。
今回ご紹介いたしますのはこちら。

講談社モーニングKC 働きマン (安野モヨコ)


本当は!
写真を!
貼りたかったのに!
何故かアマゾンさんのAPIが動かなくて貼れない……orz

というわけですみません、ひとまず写真なしでいきますね。


週間誌のハードな現場で働く女性記者、松方弘子。
仕事も恋もちょうど山に差し掛かる28歳。

30歳までに編集長になる、世界的に売れる雑誌を作る、スクープが欲しい、

そんな風に仕事に情熱を注ぐ一方で

同級生が結婚し、彼氏とは上手くいかず、妹に先に結婚される、

プライベートはボロボロ。

自分は一体何がしたいのか、どこへ向かいたいのか、
時には己の容量を越えて、大きな声で泣き叫びたくなることもあるけれど、
好きなことをしている自分は好きだ、大好きだ。
だから、頑張れる――


ええ、そうです。
また戦う女子モノです!

ヒメはね、戦うおなごほど美しいものはないと信じているのですよ。
松方くらい、魂で生きていけたらいいよな、と思わざるをえないのですよ。

だけどやっぱり仕事だけじゃなくて、プライベートも楽しんでほしいなって思うのです。
せっかく彼氏いるんだからもうちょっと気にかけろよって思ったり、そういう感じで!

松方は優秀だけど、そんなに器用な女じゃないと思います。
だから、彼氏との約束を忘れて仕事をしてしまうし、真冬に夏用の喪服で歩いて風邪をひいたりするし、適度に手を抜いて仕事をする同僚に少なからず嫉妬してしまう。
器用じゃないからそんなことが起こる。
でも、その不器用さが松方の魅力であり、誰しもが共感できる要素なんです。

だってみんな不器用だもの。
不器用で、どうしようもなく自分はクズだと思いながら、それでも前を向いて生きていこうとしているんです。
だから生きていけるんですよ。
もしクズだから前を向かないでいようなんて本気で思ったら、生きていくという最低限度の器用ささえどこかに落としてしまうことでしょう。

松方は自分をクズだと思ってはいないでしょうが、それでももっと上を目指したいとは思っていて、今の自分にまるごと満足している様子はありません。
でも、今の自分にできることはそう大きなことではないってこともちゃんと分かってる。

4巻の最後のシーンで、松方は父親からあることを聞かされます。
けれど、それは風の音でかき消され、翌朝もう一度言ってくれるように頼んでも父は「二回も言わせるな」とだけ。
松方はここで思うのです。
聞かなくていいのかもしれない、と。
そして出る言葉が

『あたしはきっと 頑張れる』

その時の松方の表情のいいことと言ったら!
とてもとても柔らかく、優しく温和に、魅力的に微笑むんです。

ヒメもつらいこと、いっぱいあります。
泣きたいこともあるし、そのうちの半分くらいは本当に泣いてます。
でも、最後にはちゃんと思うのです『あたしはきっと 頑張れる』って。

松方みたいに笑えるように、不器用でもいいからちゃんと生きていきたいなって、そう思うのです。


煌びやかで魅力的な女には、その分だけの涙を積んだ過去がある、だから全部受け止めて歩いていこう。

2012 12/26 あやつむ大会議~冬の陣~


2012 . 12 . 27 01 : 20  部会報告
もうすぐ2012年も終わろうとしていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は師走という名の通り(多分に気持ち的な意味で)なんだかせせこましい日々を送っています。
別に誰の師でもないですけど。

というわけでちょっとぶりですね、ジュジュです。
後ほど改めて書きますが、ブログ副担当から本担当になりました。
よろしくお願いします。

さて、今回はあやつむ冬の大会議でした。
三回生が引退されまして、役職の引継ぎ、刷新等が行われました。

広報関係は前ブログ担当のヒメさんを総括とし、
ブログ担当が私に、HP担当がハイジに引き継がれた形となります。
また、広報の一環としてシェリーと連携する話があり、そちらの担当がミルクさん、おっつーになります。
シェリー関連はおいおい動きがあると思うのでお楽しみに!

人が代わっただけでなく、全体的に役職の体制が変更され新鮮な感じがしています。
詳しくはそれぞれの人が次ブログ担当になったときに、自己紹介があると思います、おそらく。

その他には、批評・返答会のあり方や原稿提出の義務/権利、来年度新歓等について話し合いました。
来年度新歓は現一回生主体で行うということなので、さてはてどうなることやら。
せっかくなので、なにか新しいことも出来たらいいなぁとは思います。

それでは今回はこの辺で。
次回の部会は年明け、1/9になりますので、またその日まで。
良いお年をお迎えください。

【書評】教室内(スクール)カースト


2012 . 12 . 27 00 : 32  書評
どうも、あんずです。
おはようございますこんにちはこんばんは。
文学部1回生はコースが発表されたり、文紡の代替わりが行われたりと、慌ただしい師走です。

さて、前回の書評で少女少女連呼していたあんずは、今回お休みです。
ちょっと真面目に行きます。

今回紹介するのはこちら。
教室内(スクール)カースト (光文社新書)教室内(スクール)カースト (光文社新書)
(2012/12/14)
鈴木 翔

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教室内(スクール)カースト/鈴木翔

スクールカーストと言えば、よく苛めの原因として挙げられる、生徒同士の上下関係です。

学校や地域によって様々ですが、
「ギャル」
「陰キャラ」
「イケイケ」
「きゃぴきゃぴ」
「オタク」
「真面目」
「チャラ男」
「根暗」
これらのワードを見て、敢えて上下関係を付けるとすればどういったものになるか考えてみてください。
もっというなれば、これらの中から、「クラスを支配するのは誰か」を考えてみてください。
それがスクールカーストです。

読んでみると、スクールカーストに対する、生徒側と教師側での認識の違いがわかります。
生徒側は、覆しようのない『権力の差』として、
教師側は、リーダーを務める『能力の差』として、
それぞれの見解に基づき、スクールカーストを維持しているようです。

基本的な形式は、
大学生に小中高時代のことをインタビューし、筆者がそれを解説し、まとめる。
教師にインタビューをし、筆者がそれを解説し、まとめる。
といったものです。



【感想】
この本では、苛めについてはひとまず置いておき、スクールカーストそのものについて書いています。
この点については良かったと思いました。
苛め問題を取り上げると、どうしても中途半端に語ることはできず、どんどん本の趣旨から逸れて行ってしまう恐れがあるのです。
それに、学生の身から言わせてもらえば、必ずしもスクールカーストが苛めに結びつくとは限らないのです。
部活で上下関係を作れば必ず後輩いびりが起きるかと問われれば、必ずしもそうでないのと同じ感覚です。

一方、読んでいて物足りなさは残りました。

筆者個人の意見・見解が少なく、インタビューのまとめに徹していること。
これは、私が筆者がどういう見解を持っているのか期待していただけあって、少々がっかりしました。

また、データの引用元が少なく、少数の統計に頼っていること。
後書きで筆者自身が述べていましたが、まだ十分に掘り下げられていないように思います。
アンケートや統計をもっと行い、より客観的な分析ができれば面白いと思います。

インタビューされた学生や教師のステータスが分からないのも気になりました。
特に教師は、小中高どの教師なのか、何年務めているのか、何を担当しているのかによって、話が大きく異なります。
例えば、新人の教師とベテランの教師では、おそらくスクールカーストに対する認識・支持根拠は異なるでしょう。
新人教師にとってスクールカーストは、クラス運営を行う上で、上手に利用すれば心強く、下手に刺激すれば
手に負えなくなる諸刃の剣だと思われます。


全体的にみて、スクールカーストを考えるに当たって、入門編としては良い本だと思います。
特に、当事者の視点が気になる方にはお勧めです。

詳しく知りたい方は、読んだ後で別の資料などを当たることをお勧めします。




以上です! 長々と語ってしまいました(∵;)

多分次回はまた、少女少女うるさい書評になりそうですけどね(笑)
それではまた次の記事でお会いしましょう!
あんずでしたー