ファンタジー小説とは?「シャナラの剣」


2012 . 12 . 13 01 : 19  書評
こんにちは。
なこちーです。

アメリカのファンタジー小説「シャナラの剣」を紹介します。
記事タイトルで、「ファンタジー小説とは?」と問いかけをしてみましたが、今回は、この問いをテーマに書いていきます。

この「シャナラの剣」という小説なのですが、過去に上下巻のうち上巻のみが邦訳され、下巻が未訳のまま長い間経っていたという逸話があります。

現在は
シャナラの剣 上シャナラの剣 上
(2004/11)
テリー ブルックス

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上下巻きちんと邦訳されているのがこちらです。


内容については、ストーリーが、主人公の青年がキーパーソンとなり、仲間たちとともに敵を倒して世界を救うというシンプルなものであること、舞台が異世界のいわゆるハイ・ファンタジーであることを頭に入れて頂ければ結構です。

ここで先に、本題の「ファンタジー小説とは何か?」についてです。
一口に「ファンタジー」といっても様々なタイプのものがありますし、「魔法使いが登場するもの」など、みなさまそれぞれに違うイメージがあると思います。が、今作や、「指輪物語」のように、舞台が完全に異世界となっているハイ・ファンタジーの作品については、

「違和感の無いように世界観をきちんと作りこんであること」

が最も大事であると思います。
もし、世界観に綻びが透けて見えると、とたんに読者を現実に引き戻してしまうからです。


そして、この点を踏まえたうえで、「シャナラの剣」を見てみると、失敗しているのです。
それは序盤、主人公たちを導く役の登場人物が敵について語る場面です。その登場人物のセリフの大意はこうです。「敵は価格を研究していた。科学を研究しているうちに魔法が生まれ、それを悪用しようとした」云々。
私はここで一気に冷めてしまいました…作者が何を思ってこの部分を書いたのかはわかりませんが(この設定はそのあとの作品中特に言及されません)、読者を納得させるにはかなり無理があると思います。

しかしその点さえ気にしなければ、丹念に練られたストーリー展開や登場人物など、非常に面白い作品です。
(ただ、実はこのストーリーや登場人物の素性なども、ファンタジー小説の金字塔「指輪物語」の影響を色濃く受けている小説でもあります。)
次作では、前作の主人公の縁者が主人公となり、前作主人公が持っていたアイテムが物語の重要な鍵になるなど、「ホビットの冒険」→「指輪物語」の特徴を踏襲しているところも必見です。



まとまりのない内容になってしまいました…書評どころか紹介でもないような気がします!

それでは以上、なこちーでした。
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