物語の再構築(1)


2011 . 08 . 27 11 : 00  その他
物語の再構築(1) 
―ナラトロジー初歩―


<はじめに>
 こんにちは、村部です。突然ですが私、物語論(ナラトロジー)を少々かじっていまして、「その中で使われている概念なり専門用語なりを、文紡の他の人にも知ってもらって、日々の批評の中でも使えるようになったら便利だな」とか、「文芸部員として、他の人にも興味を持ってもらいたいな」、あるいは「自分のため、ナラトロジーの復習も兼ねて記事を書きたいな」と思っていましたので、「物語の再構築」と題して物語論シリーズを更新してゆきたいと思います。物語論(ナラトロジー)と言っても、お堅い学問といった感じではなく、かる~い感じで進めて行きますのでよろしくお願いします。
 あわよくば、皆様に興味を持ってもらい、創作、批評の役に立ててもらえればと思います。

<物語論概略>
 そもそも物語論って何よ?という話なのですが、もう適当に「物語や語りの技術と構造について研究する学問分野である」程度の認識でいいんじゃないでしょうか。まぁWikipediaからの引用なんですが。私自身よくわかってない…じゃなくて、私は理系で特に文学理論なんかを専攻しているわけでもないので、「文芸部員として少しは知っている方がいい」という軽いスタンスで学んでいます。
 さて、物語論というものは、物語言説(物語表現)、すなわち物語の形式と、物語内容を分析、研究する学問であります。基本的には、物語を批評分析する立場からの視点に立っていますが、ナラトロジーで使われる概念を知ることは、創作にも少なからず(?)役に立つことかと思います。もとは古代ギリシア、アリストテレスの『詩学』から始まって、最近ではジェラール・ジュネット等が有名です。物語の内容を研究する一派と、形式を研究する一派、この別々の二つの流れがありますが、近頃はその二つと統合する動きも活発なようです。

<当シリーズの更新予定>
 そんな物語論ですが、当シリーズでは、創作・批評に役立てるため、物語論の基礎的な概念を紹介することをコンセプトに、主にジェラール・ジュネットの理論を見てゆきます。前半はまず理論、後半は理論からより実践的な作劇論へと橋渡しします。前半の基礎となるテキストは、
 ジェラール・ジュネット:『物語のディスクール:方法論の試み』(水声社)
                『物語の詩学:続・物語のディスクール』(水声社)
 ジェラルド・プリンス :『物語論の位相:物語の形式と機能』(松柏社) 
後半はシナリオ術系の様々なテキストから話題を持ってきます。


 というわけで、次回から本格始動!
 第二回は物語の再構築(2)―錯時法と時間軸操作―です。
 今日はここまで。それでは次回の更新にて!



物語のディスクール―方法論の試み (叢書記号学的実践 (2))
定価:¥ 5,250
レビュー平均:5.05.0点 (2人がレビュー投稿)
5.05.0点 「ポストモダン」ではない必読書
5.05.0点 ナラトロジーの基本書なのに、書評がなく、驚いた。
出版社:水声社
作者:ジェラール・ジュネット
by 通販最速検索 at 2011/08/27



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