【11月書評】蒲団・一兵卒


2013 . 11 . 14 12 : 52  コラボ企画「あいつむぎ」
こんにちは、こちらではずいぶんと久しぶりになります。LANです。
あいつむぎ11月担当の一端を担わせていただきました。紹介しちゃいます。

それはそうと最近寒いですね。LANさん死にそうです。
コンビニ肉まんが魅力的な季節になりました。私はこれ、冬の風物詩と思ってます。
ヒートテックでも土鍋でも何使ってもいいですから、みなさん、がんばって生きましょうね。


今回紹介させていただくのは田山花袋『蒲団・一兵卒』です。

蒲団・一兵卒 (岩波文庫)蒲団・一兵卒 (岩波文庫)
(2002/10/16)
田山 花袋

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田山花袋『蒲団』といえば、日本史で習った覚えのある方も多いかもしれません。
1907年(明治40年)に雑誌掲載されたこの中編小説は、日本の自然主義文学を代表する作品の一つです。
自分を師と仰ぐ女生徒への許されざる恋慕、性の衝動を描いた『蒲団』は、当時大きな反響を巻き起こしました。
自然派を代表する――その言葉の通り、田山はこの作品で「人間の自然な姿」「人間のありのままの姿」を描き出しました。
勧善懲悪で済む世界ではない。もっと複雑で、醜くて、どうしようもない感情に弄ばれる一人の人間。
人間性の暴露とも言える田山の挑戦は、手放しに世間から賞賛された作品ではありません。しかし、多くの人々の心には、困惑、混乱とも言える感情が残ったことでしょう。
そこには、一人の人間の、まぎれもない真の姿があったのです。


・・・・・・まぁ、いろいろ言ってますが、堅苦しく考えないでください。
確かに楽しい小説ではないと思いますが、現代小説では中々味わえない何ともいえない印象深さがあります。
私ももともと、塾の日本史の先生がやたらめったら好きだと宣伝しまくっていたので、どんなもんかねと読んでみた程度の軽い気持ちでした。
小説を読むってのはそのくらい気軽でいいと思うんです。


私個人的には、こちら岩波文庫には同時収録の『一兵卒』というお話も好きです。
本当に、そこには「ただの一般兵」の末路が描かれているだけなのです。
戦場で、決して歴史の主役にはなりえない、ただの一般兵。
もはや助からぬ病に冒され、死にゆく間際。彼は、何を思うのか。


明治の文豪が残した爪痕を、せっかくですし味わってみませんか?
量的にも多くない中編なので、すらっと読めるかもしれません。
気まぐれでかまいません。どうぞその手に取って、読んでみてください。
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